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2012/09

エントリー

ネタバレはない……はず。(ホコロ)

  • 09.23
  • 2012

どうも、「葬送カノン」のおまけシナリオ作成中のホコロです。

 

久々に物語を書いているのでとても楽しいのですが、いろいろと悩んでおります。

おまけということは本編とは別で、本編と別ということは本編のネタバレはまずいです。

藤田さんじゃないですが、どこまでネタバレなのかわからない……

いろいろ考えながら書いてますが、せっかくオマケなんだから本編では出てこなかったアノ人とかチラリさせたいよな~、などと欲も出てきます。

うっかりネタバレじゃね?

というシナリオを書いてしまった時は他のメンバーさんが指摘してくれると信じて書いてます!

本編に出てこなかったあの人がおまけシナリオでチラリしなかったらネタバレと判断されたと思ってください。

 

ところで、おまけシナリオを書くに当たって、某カードについて調べていましたら、デザインが大きく変わっていて驚きました。

私が以前入手したのは……10年前か。

いろいろと内容も変わっているようで、目に痛い配色から目に優しい配色に変わっていました。

一度デザインが変わったのは知っていましたが、あれから更に変わったようで、ちょっと調べてみました。

スタンダードなデザインの他に、ご当地、萌え、球団、大学、ジャンボ鶴田まで……

まさかこんなに種類があるとは知らなかったので驚きでした。

ネタバレにはならないと思いますが、あえてなんのカードかは伏せてみます。

さて、なんでしょう?

#9 どこまでがネタバレかわからない(藤田)

  • 09.19
  • 2012

今度こそ「葬送カノン」の内容に触れます。触れますが、どこまで触れるかは言わない……言わないのだ。
何故って何を話してもネタバレになるからですよ本当にどこから話したらいいのかな?ちょっとキャラクターの説明しただけでアウトっぽい方々もいますし、そもそも立ち絵がネタバレなキャラもいて「葬送カノン」作品ページはデザインよりもその内容をどう取り扱うかで難航しております。

しかし!ひょっとしたら!私の前回した発言を信じて「葬送カノン」情報を期待してる人もいるかもしれない!でも完全に公開は出来ない!そこでこの9回は私の担当したシナリオのver3.0へのコンバート案が発掘されたので、それを一部紹介してお茶を濁そうかなぁ……(もにょもにょ)ちなみに今制作中のシナリオはver3.75なのでそれなりに近いです。本当はver1.0を紹介したかったのですが正直まだ直視出来ません!あと別に時間稼ぎじゃないよ……本当ですよ……

というわけで伏字や省略を交えますが迷走を繰り返した末に辿り着いたver3.0コンバート案がこちらです!

――

「かわべのびょういんにて」(かわべのびょういんver3.00)及び「葬送カノン」全体構成案

・「〇〇」の主催者は物語には絡まない普通の人間である。
だがその運営にキャラⅣが関わっており、現世には無い病院の患者が〇〇の人間とコミュニケーションを図る為のテストとしてキャラⅣが参加していた。

・キャラⅡは14でありながら殺す事、破壊する事に才能を特化した天才的テロリストであった。様々なテロに指示を出し手を貸していた。
だがその生業に疲れたキャラⅡは、キャラⅠをキャラⅡとして全ての罪を擦り付けて、突き落として殺した。

(N_D時)指導者キャラⅡを失って迷走するテロリスト達。その中の一人は暴走し無差別に家に失火に見せかけて火を放ち、(省略)
そのテロリストはその際大火傷を負い、病院に入院。犯罪者とは気づかれず、精神状態が不安定だった為「〇〇」を進められ参加(特にN_D時に触れる必要がある部分は無いと思いますが)

(folさんシナリオ時)キャラⅣは記憶を失った状態で病院に来る△と、「〇〇」に参加している人々が関連している事に気づき、オフ会に参加。その回収を行いキャラDrとも知り合う。(ここまでは元のシナリオと変わらない、はず)

・キャラⅡとして殺されたキャラⅠは、秘密裏に、だがキャラⅣの反対を押し切るほど強引に、公安関係者に繰り返し聴取され、ノイローゼどころか(省略)
見かねたキャラⅣが「〇〇」にキャラⅠを参加させる。だがそれはキャラMを殺したテロリストに繋がり、テロリストはキャラⅠをキャラⅡだと思い、生き返らせるべく色々調べ、病院の存在や、キャラDrの研究を知る。

・そしてテロリストは仲間を集め、病院を占拠しキャラⅡの魂(と彼らが思っているキャラⅠ)を生き返らすために、半端な知識で、魂の入れ物とすべく(省略)

(かわべのびょういんにて時)テロリスト達が病院を占拠。主人公はこのテロのリーダーとしてキャラⅠを守りながら、キャラDrを病院に呼び出すように要求する。
だがキャラⅠはキャラⅡではないためあやふやで、要領を得ない。主人公が奮い立たせようとするが当然巧く行くはずもなく、占拠していたテロリスト達に不信感が広がる。
また対人戦の経験は少ないものの基本戦闘集団である病院スタッフや、珍しいケースとして招かれていやキャラHやキャラM-2の機転によって少しずつ占拠状態が瓦解していく。
それでも他のテロリストをなだめ、キャラⅠをキャラⅡとして奮い立たせようとする主人公とキャラⅠの間にストックホルム症候群が起こり、二人は打ち解けていく。
そして主人公はキャラⅠがキャラⅡではないと確信し、キャラⅠは「キャラⅠ」としての自分を思い出す。だが覆水盆に帰らず。
連れられて来たキャラDrは侵入させていた特殊部隊によってテロリスト達を一気に追い込む。
恐慌状態に陥ったテロリスト達はすべて主人公のせいにして殺そうとする。そこで始めて主人公は命を失う恐さを知り、自らの罪深さを知る。主人公はキャラⅠに救いを求めるが、「罪の苦しみが赦される事無く死ね」と突き放され、覚悟を決めて特殊部隊の前に出て射殺される。だが死の間際、涙を流すキャラⅠに見送られて、主人公は死んでいった。

*かなり荒い案ですがかわべのびょういんに関しては、ボリュームは小さく纏められるかと思います。

――

……おい、全然とは言わないけど全然違うぞ。
「ボリュームは小さく纏められるかと思います」って最終的にはシナリオ担当最多ボリュームですが?
このコンバートによって以前お話した通りfolさんの担当部分は大改編しました(*元のシナリオと変わらないはずです、って書いてますよね)

俺って、最低だ……(じっと手を見る)

でもどれだけ違うか&どこがネタバレか、で「葬送カノン」の変遷を知っていただく、というだけでも「葬送カノン」をプレイする価値はあります!勿論ノベルゲームとしても面白いですしホコロさんが「この案を見た時は複雑な心境でした」と後で漏らしたこのver3.0の豹変っぷりも期待していただいて大丈夫です!

結局迷走したシナリオの紹介も迷走した感ありますが、興味を持っていただけた方は是非12月公開予定「葬送カノン」をプレイしていただけると大変嬉しいです。宜しくお願いします!

もう「制作記」じゃない気もしますがまた次回!
では!

百の真実より一の噂(藤田)

  • 09.17
  • 2012

他の人だと思った?残念、藤田ちゃんでした!

前回の自分が担当したブログを読み返して思ったんです。BRANZNEWのダダ滑り王であるこの我が何中途半端に滑っていい話でまとめようとしてるのか?葬送カノン完成が近づいてひよったのか!?と、いうわけで若干不本意でしたのでこういう所でリーダーの強権を発動して代打しました。発動すべき所は他に色々あると思いますが気にしないでください!

突然ですが、人間どこでどういう風に噂されているか多少掴み、あまりに真実から遠い噂は頑張って否定した方が良いです。

先日遠方より後輩が呑みに来ました。年に一度ぐらいフラッと現れて布団を用意しても絶対使わないで床に寝るタフ?なヤツなのですが、実直でもあり、人の機微を読み対応も出来るし、大企業にお勤めしてルックスも悪くない、私の異性にお勧めしたい独身男友達ナンバーワンなのですが何故か彼女が出来ません。その理由が二人で呑みながら話し合った結果判明して、至った結論が上記になります。

後輩は付き合いが長いとそうは思わないのですが、一見厳しく真面目に見えます。年下の同僚達にも恐い人だと思われてたらしいです。が、本当は気のいい奴なので一回酒でも飲み交わせばそんな事は無いのはわかるようです。が、その落差が悲劇を産みました。飲み会の次の日、後輩はこう言われる事が何度かあったそうです。

「〇〇さん(後輩)って恐い人だと思ってましたが、変態だったんですね!」

とか

「〇〇さん(後輩)って真面目な人だと思ってましたが、女食いまくってたんですね!」

とか……

後輩は酒には非常に強く、理性を失って何かしたわけではありません。変態でも女食いまくったわけでもないです。ただ確かに下ネタに対して若干ざっくばらんに反応はしたそうですが、内容を聞くにそこまで酷い返しをしたわけでもないです。強いて言うなら社内巨乳選定委員会の会長になったぐらい、だそうですが私と後輩的にはそれぐらいは冗談の範疇です。だがそういう事を積み重ね、なおかつ普段とのギャップがその印象を強くし、それを大した事がないと放置した結果……

「俺、好きな女の子が同僚にいて一緒にご飯も食べに行っていい感じだったんですよ。でもある日から急に距離を置かれて……そういえば若手だけで飲み会があった直後からなんですよね、そうなったの……」

……何を言われたのか聞くことも出来ず、終わり行く恋。後輩は今年は新入社員の誰にも甘い顔はしない!と誓っていました。

噂と言う物は恐ろしいです。地道に積み上げた実績をスキャンダラスな噂は一瞬で崩壊させる事もあります。異性絡みは特に。私もアンテナ低いので、こういう噂を流されてもきっと気が付かないでしょう。ですがこういう話を聞くとやはりこんなに私がモテナイのは秘密結社が世界の運命を左右する白薔薇の巫女と、前世で恋人同士であり現世で結ばれる事によって「黄金の世界樹」を目覚めさせる力を持つ新月の皇子、この私とを結び付けない為の策略だったのでしょう……おのれ、おのれ許さんぞミサイル団!「暗黒の七夜」の到来はこの私が阻止してみせる!

と、いうわけで私に関する悪い噂は全部デマですので、白薔薇の巫女さんは名乗り出てくれませんかねぇ……

お試しSS 五幕(fol)

  • 09.09
  • 2012


 常茂は手にしている刀を相手へと突き出し構えを取る。
「さて、弁解するなら今の内だが」
 よほどの狂人、さもなくば盲目でもなければ弁が先立つであろう状況。
 例え見てくれがおかしくとも、風体は人で丸腰。それも領国の民であることを踏まえての最後通告。故に、いかな鈍重な感覚の持ち主でも気づくような明白な敵意を乗せて脅しや冗談ではないことを告げる。

 間合いはすでに常茂が踏み出せば刃が届く距離。
 明瞭な返答はなく、人と思しき者達はただ虚ろに歩み続ける。

「ああ、そうかよ」
 常茂は苛立ち混じりに言葉を吐き捨て斬ることを決める。
 武威、有名のためと妖異と対することは望んだことであったが、相手は敵意も脅威も感じさせない動く案山子にしか感じられず。仮にもう少しでも人外らしくあったならこんな苦労もない。
 そんな感傷を抱きながら、それでも最低限の警戒として相手の動きをもう一度読み直すべく注意をする。

 立ち止まるわけでも言葉を解するでもなく男達はもう一歩足を進めて、常茂の間合いへと気に留めるでもなく侵入した。
 先を歩く男の足取りは危うく。ふらふらと首が据わっていないように頭部を揺らすと、後ろから続いてた男と衝突し、顔から糸引く粘質を帯びたものぽとりと落ちた。
 水音を含んで男の足元を転がる丸い小さな球体は光彩を返すことのない人の目玉であることを常茂が確認するともつれていた男達の足がとんと踏み潰した。

 同時、その異常の知覚と合わせて常茂は極めて人間的な嫌悪を瞬間に奔らせて刀を繰る。
 風を切る音と共に、下から上に流れるように逆袈裟へと斬り込む剣筋。
 軌道を乗せたよう血が飛び散り、それらは常茂も避けようなく浴びていた。
 合戦で人を斬った時と同じ血であると自覚しながらも、生きているという熱のない、ただ液体であるだけの水のような血に、武人としての感情はなく。
 これまでの研鑽を物語る一閃に斬られた男は痛みの声を上げることなく。濁った血色が染み出した胸から上、上半身がその勢いに巻かれ落ちて転がる。下半身は痙攣したかと思えば膝から崩れ落ちた。
 あとに残るのは刃に付着した血の露が滴り、常茂はそのまま次へと動き出す。
「はあああっっ!」
 間髪入れず残ったもう一人へ、左に構えた金砕棒で薙ぎ払うように男の腹へと力任せに打ち据える。
 甲冑すらまとわぬ腹部への一撃にも相手は苦痛を見せることはなく、くぐもった調子の声を上げて受けた一撃の重みそのままに地面へと仰向けに倒すと、その状態から腹に当てた金砕棒に力を込めて押し当て、起き上がろうともがく男の動きを阻害する。

「悪く思うなよ」
 目に血が入り込まぬようにと腕で拭い。
 元が人だとしても、例え人の形をしていようと躊躇することなく。とどめとして倒れた相手の腹へ刀を突き立てる。
 しかし肝心の刺された男は、何一つ変わらずに起き上がろうと、傷口から血が溢れることも意に介さず、赤子のように手足を動くようにむやみやたらと動かし続ける。
「おい……八夜、こいつらのこと何かわかるか!?」
 流石に気味が悪いと、常茂は相手の動きを見定めながら八夜へと問う。
 相手の技量も行動も、武の修練を収めている常茂にとって脅威と成り得ないのだが、死を恐れないのではなく、死ぬことを頓着しない。まるで作り物のような人の通じえない不気味さを感じていた。

「常茂殿!? 足元に! まだ動いています」
 常茂とは違う方角を見ていた八夜は苦々しく叫ぶ。

 常茂は思いつく限りで判断し、今押さえている男が足を払おうとしているのだと注意して下を向けば、ぞわりとした体感の抜けた冷たい感触がまとわりついたことに気づかされる。
 己の足を握るのは、先ほど斬り飛ばし足元に転がした男の上半身。胸から下は汚濁のような血を漏らしてなお追いすがるように這いよる。

「出鱈目にもほどがあるだろうがっ!」
 体温を奪われるような冷たい手に掴まれる不快感に総毛立ちになりそうなるのを一喝して、振り上げていた刀の矛先を掴む男の手首へと変えて薙ぎ払う。
 そして斬ると同時に距離を取るべく大きく後ろに跳び退る。
 着地の衝撃か、掴んでいた手のひらは常茂の足元に落ちてその後動く気配は見せなかったことで、安堵で呼吸を整えながら八夜と合流する。 

「こいつら不死身なのか、八夜?」
「それはないはずです。この妖異にとり憑かれた異人二人は、対した外傷もなく死んでいたのですから」
「なら、違うやつってことはないのか?」
 常茂の言葉に八夜は首を横に振る。
「この手の妖異がそうそういるとは思いたくないですがね……どうでしょう。それぞれで異なるのが妖異です。あっさりと死ぬ者も居れば、首を斬っても死なぬ者も」
「首ね……首落としても動いたんなら眉唾だと思ってた将門公の話も事実なのかもな」
「それはそれで興味深くはありますが――ですが、動く死体と動かなくなった死体。どういうことでしょうか?」
 視線は迫る骸の一挙手を観察しながら八夜は首を傾げ、その右肩に乗った夏藻も真似た様子で頭部を傾げていた。 

「今、考えることか……しかしどうすりゃ動かなくなるか試してみるか?」
「いえ、やめておきましょう。もう日暮れも近いです。目の前の、そして取り囲んでいるもの一つが脅威でなくとも、この事態を引き起こしている妖異そのものがわからないのでは不利です」
 今、辺りを囲おうとしてる敵の数も不明だが、村の規模から見立てるなら住んでいた人の数は二、三十人ほどで、さらにいつまでの死体がこうして動き出しているのかと考えれば、日が沈むまでに決着をつけることは不可能と判断し。
「退く分には問題なしか、童の足でも逃げられそうだしな」
 胴を切り離した男は這いずり移動をしているがその動きは亀の歩みでしかなく。すでに起き上がった男でさえ歩みに関してはのっそりとしたもので問題は感じられなかった。

「で、どっちに逃げるんだ?」
「この場合は一つでしょう、常茂殿。来た道を引き返しましょう。今宵は村の外れ辺りで拓けた場所が良さそうですね」
「あれだけ遅けりゃ警戒もしやすいわな。まあ、とっととずらかるとしますか」



 時刻は夜。木も草もない荒地ではあったが幸いと夜空の月灯りと八夜が起こした火によって周囲の視界は保たれていた。
 村の入り口が見える小高い丘の上でなら、なだらかな坂の上と言う地の利があるため交代で不寝番を行えば安全に夜を越すことができるだろうとの算段であった。
 肝心の妖異そのものへの警戒が疎かではあったが、日が沈む刻限から今に至る数刻ほど妖異も、その妖異が操る死体もこちらへと手を出す様子は見られなかった。

 常茂は周囲への警戒を終えて焚き火の近くへと腰を下ろしていた。
 手にした手ぬぐいで浴びた血飛沫を落としていたが、愛刀と顔などを拭ききる頃には血で染まりきり、とても着物まで回りそうにはなく不承不承と現状を噛み締めていた。
「ったく、もっとこう草紙のように、すぱんと格好良くとはいかないもんかね……」
 その物言いに八夜は笑い。火が絶えぬように、記録用に持ってきていた雑紙をくべる。
「命あっての物種ですし。まあ、そうしたことに携わる者としましては、そういった紙面では都合の良いことしか言わぬのが華でもあります」
「つまり、今の状況は扱わない、と?」
「有り体に言えば、そうなります」
「何事も前向きに良いことを……ね。そうするか」
 常茂はまだ納得しかねるようであったが、藪を突いてここも書きましょうか、などと言われても面倒だと次の言葉を引っ込めて、腰から短槍と金砕棒を取り出した。

「手入れですか?」
 なんとなしに口をついて出た言葉であったが、常茂は悪戯でもするように口角を上げて上機嫌になる。
「まっ、見てのお楽しみってな」
 言って、慣れた手つきで金砕棒の一番上の金具を数度回転させてから、仕掛けなのか先端からせり上がった指先ほどの金属片を摘み上げて取り出した。そうして出来た空洞に短槍の柄を差込み、今度は逆に金具を回して固定する。
「槍、ですか? それにしても手の込んだ作りと言うか忍びの道具みたいですね」
 素直に感嘆する八夜に気を良くして常茂は頷く。
「ああ、俺の家は伊賀と繋がりがあったからな。そっちの仕込みも色々とな」
「なるほど。それで槍にしたのは何故です?」

 常茂は問いに答えず槍を放り投げて八夜へと渡す。
「これは?」
 八夜は両手で槍の重みを確かめ意図を問う。
「護身用だよ。奴らの様子をもう一度確かめて、ついでにどこかで沢か泉でも見つけてこいつの血を落とそうかとな」
 着物を軽く肌蹴て肩を慣らしと腕を回して立ち上がる。
「わかりました。なら夏藻」
 八夜の声に反応して肩で大人しくしていた夏藻は片羽を広げてひと鳴きすると常茂の肩へと飛び移る。
「おわっ!? ったく。んで、お前は一人で大丈夫か?」
「ええ、もしもの時は一も二もなく逃げ出します。夏藻が入れば合流にはさほど問題もないかと」
「そう言うんなら、信じるしかないか。んじゃ行って来るぜ」
 軽く手を振り闇夜に消えた方角を八夜はしばし見つめていた。

#8 今此処にある危機(素材探索編)(藤田)

  • 09.07
  • 2012

どうやら観客が大勢いるようだな……フッ、俺の出番だ!ショーターイム!(全裸)

はい、というわけで出だしからダダ滑り迷走中年リーダーが御送りする「葬送カノン制作記」も8回目です!今回は今正に起こっている問題を暴露します!

探し忘れてた素材が、今更多数発見されて、素材再捜索地獄

あれほど此処でラストチェック終りました!再ラストチェック終りました!と言い再々ラストチェックですよ!なんということでしょう!どうしてこうなった!?ちゃんとチェック表を作らなかったからだ!あと自己申告に任せた結果であります!

テンション戻して解説しますと私のパソコンには表計算ソフトが入っておらず、汎用性を考えてチェックリストをtxtで作ってました。素材名と発見してOKが出たものは横に丸をつけていく、だけのものです。青春カルテットはそれで良かった。しかし葬送カノンは、今回の事態を受けて素材をフリーの表計算ソフトにピックアップした所、背景だけでも80枚以上ある……txtで管理しきれるハズがない。SEは数えたくない。

この素材の探索や管理で頓挫する制作は結構あると思います。最初は素材の事なんか考えずに夢詰め込んで造りますから。多分この夢詰め込んでる段階が一番楽しい。しかしいざシナリオなりゲームデザインをやってみると、早速詰め込んだ夢が非常に大きすぎる事に気が付くはずです。シナリオなら思ったとおりに書くことの難しさや殆どが地道な積み上げ作業である事の苦痛(巧く行ったら逆に脳汁ダダ漏れですが)ゲームデザインなら派手なシステムより地味な設計の大変さ、ここでの頓挫率は7割超えてるらしいですが、それも仕方がない大変さです。そして残りの2割を振り落とすのが実装する為の管理進行や必要な素材の調達管理の煩わしさなのもわかります。ゲーム制作に対する夢や憧れを原動力に頑張って、ようやく根っこが完成したらその後に待っていた更なる地味でメンドクサイ作業。私も青春カルテットでは文句言いながら探索してました。葬送カノンでも文句は言ってましたが。まぁ以前書いたとおりこういう作業は総括やリーダーが積極的にやるメリットは大きいですからそれはいいです。それにここを越えてスクリプトさんに作業を引き継げた時の達成感も非常に大きいです。気持ち良いですよー今回は三度転落しましたがそれもそれ。

とにかく無駄手間を無くしたスムーズな進行には表計算ソフトや管理ツールをめんどくさがらずに導入して、早めに素材のピックアップを行い、出来れば短期決戦で探すのが良いと思います。いくら達成感が凄いと言っても経験しないとわからないですから、集中して一気にやらないとやる気も減っていきますし、探しながら指定された素材の方向が混乱していきます。でもマメな人はこんな事当たり前かも知れませんね。あと、素材サイト様を使う場合はどのサイトさんのなんと言うファイルを使ったのか判る様に整理整頓して管理した方がいいのも当然ですね。

……というわけで公開予定まで4ヶ月を切ったのに未だに素材探索なうなのは自業自得であります。見つからない素材は呪われたかのように見つかりませんが、ふと思い出したようにスルッと発見もしますので、地道に頑張りましょう。

次こそ作品紹介やHPの更新について触れていきますので宜しくお願いします。

では!



父性の目覚め(藤田)

  • 09.01
  • 2012

夏が、夏が終ってしまう……今年も海で水着になったら排除命令が出される体型を改善できなかった……お金無かったから休みの日は男子中学生の如く無駄にチャリで走ってたら紫外線で髪が瀕死に……

というわけで歳を重ねるごとに夏が惨めになる男、藤田です!浜辺でバーベキューしながら水着のねーちゃん達と戯れるイケメン達が憎い!だって考えてくださいよ、水着って言っても結局は裸体に布一枚で過ごしている訳でそれを考えれば下着一枚で過ごしているのと変わらず、即ち奴らは下着姿の若いねーちゃんと一緒に遊んでるわけですよ!……破廉恥や!通報してやる!イオンちゃんの水着の上にYシャツが通るのはおかしいやろー!

……ん、何の話でしたっけ?ああ、今年の夏も暑かったですね。

おしまい

……いや、本当に何も無かった夏だった訳じゃないのよ?(チラッ)

先日新潟の友人が偶然休日が合ったので子供達を紹介したいから遊びに来ないか、と誘われまして日帰りですが新潟まで行ってきたのです。実はこの約束、行く前はあまり気乗りしてませんでした。だってロリロリサイコー!言っててもリアル幼児と遊ぶ経験なんて無いですよ世話なんかめんどくせーし友人と二人で酒でも呑んでた方がいいよーお金も無いのにー、という感じでした。

実際に最初会った時はこっちの緊張が伝わったのか子供達もテンション低くて、友人は子供達連れて山奥の湖に行こうとか言ってるしそんな長距離移動子供達はツマランだろー、って思ってました。

だが、しかし!子供達の世話を焼くのは、実は、凄く、楽しかった!勿論良い子達だったのもあったのですが、子供をペースの中心に置いて行動するのは若干気は使うものの、慣れてくると子供達が楽しそうにしてるとこっちも楽しくなって、それを感じて子供達がもっと楽しそうにする、という連鎖で段々子供達が喜んでくれるなら何でもしたくなるんですよ。まぁ我侭言ったり無軌道だったりする事もありましたが、そこを怒るのは実父である友人に任せて、良いとこ取りで子供達と過ごすのはとても幸せな時間でした。次の日仕事だったので夕方にお別れしたときに、またきてね、またきてね、ってずっと手を振りながら言ってくれた時はこっちが泣きそうになった。

そしてこの経験を機に自分の中で子供に対する価値観が大きく変わりました。子供が事件や事故に巻き込まれたりするニュースを、以前は「かわいそうだけどそういう事もあるな」程度で捉えていたのですが、今は色々感情移入して辛い。子供と言うだけでピュアで無垢で純真の象徴みたいに扱うのはキライですが、何故か子供と言うのは愛おしいと感じるのです。辛い目にあって欲しくないのです。子供の事になると我を忘れて主張する母親や父親の気持ちも分かる気がします。他人の子供ですらそう思えるのですから実の親はどれだけ愛しいか。

……だから今「葬送カノン」を書き直したなら、自分の担当シナリオは大幅改変してたかもしれませんね。今制作中のものはそれはそれでベストと思ってますが、今なら、彼の気持ちが、少し実感できます。辛いよ。

少しだけ子供が欲しいな、と思いましたが、失う事に対する恐怖と巧く付き合える覚悟は無いな。でも、子供達を見る目が変わって、この気持ちは父性なのだろうか?初めての感情に戸惑いと喜びに浸って、過ぎ行く夏の思い出としては十分だと思う9月。

では気持ちを切り替えてこれから制作会議に参加してきます。
「葬送カノン」をベストの状態で公開出来るように頑張ります!

では!

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